一八九七年から百十余年
登り窯にこだわり続ける
丹誠窯を知る
Greeting
ごあいさつ
丹波焼の窯元、「丹誠窯」(タンセイガマ)です。
当窯は数多い丹波焼窯元群の中でも、唯一「登り窯」(薪松割木窯)にこだわり、一つ一つ全ての作品を丹精込めて焼き上げております。
釉薬は一切使用せず、作品に出る独特の渋みや素朴さ、自然の窯変(窯変・窯の中変化)を追求し、「皆様方に愛され、親しまれる窯元を」との想いで、日々作陶に取り組んでおります。
丹波焼は瀬戸、常滑、信楽、備前、越前とともに日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。
桃山時代までは「穴窯」が使用されていましたが、慶長16年(1611年)頃朝鮮式半地上の「登り窯」が導入され、同時期に取り入れられた蹴りロクロ(日本では珍しい立杭独特の左回転ロクロ)とともに、伝統技術を今日に受け継いでいます。
登り窯による焼成は約60時間続き、最高温度は1300度に達しますが、その結果燃料である松薪の灰が器の上に降りかかり、
釉薬と融け合って窯変し、「灰被り」と呼ばれる魅力的な色や模様が一品ずつ異なって表れるのが丹波焼の大きな特徴です。
当窯は丹波伝統の「登り窯」は、薪松割木だけを使い全ての作品を“焼締”にこだわり、自然な色合いで、唯一無二の作品が出来上がります。
その時の窯の焼き具合や、置く場所によって表情が変わるのです。そんな神秘的な炎の世界をのぞいてみてください。
日本六古窯の一つである丹波焼の産地で、当窯は昔ながらの作陶にこだわり、特に丹波立杭独特の登り窯(松割木が主原料)だけを使用して全ての作品を焼き続けている唯一の窯元だと自負致しております。
自然に出る灰被りや赤土部窯変、白丹波窯変等々釉薬ものでは味わえない自然の変化を日々追い求めながらお客様にに愛され、使って下さる事で味わえる絶妙な感触や温もりが多くの方々に愛されています。
これぞ丹波焼!を目指してこれからも精進致します。どうぞご覧下さいませ。
丹波立杭焼 伝統工芸士
丹誠窯三代目
Access
アクセス
兵庫県丹波篠山市今田町下立杭8-1
■お車の場合
舞鶴若狭自動車道:三田西ICより約15分
丹南篠山口ICより20分
中国自動車道 :神戸三田ICより約20分
■公共交通機関の場合
JR福知山線「相野」駅下車
「清水」行き乗車約10分、「立杭南口」下車すぐ